筆者は1995年以来インターネット上に自身のコンテンツを発表し、これまでに文庫本を合わせて11冊出版されているとのこと。本書は、自身のキャリアに沿った事例を織り交ぜながら、広告を取り巻く環境の変化を説明した本である。
消費者(前時代の呼び名らしい)は、以前であれば情報を得るソースは限られていたが、インターネットによって、受け身でいるだけではなく、情報を能動的に掴めるようになった。
現在は、また娯楽やメディアも増え、以前であればTVCMの力が衰えてしまったなどの話も出てている。
しかし、本書では、そういった事実を認めながらも、ネットとの棲み分け。
こういった時代だからこその方法があると示唆している。
またスラムダンクファンや、阪神タイガース優勝時の星野監督プロモーションの裏側など知ることが出来る。
個人的には、スラムダンクの最終巻からの10日後の裏側の話には、とても心動かされた。
広告業界についての知識の無い方も気軽に読み進められる。
私は、楽しく読み進められた。というのも、身近に感じれる事例や、ラブレター(恋愛)を例にとったコミュニケーションの説明などが、とても分かりやすかったこともが大きい。
2010年3月時点で10刷りを重ねる程の人気を博しているとのこと。
筆者からの変化している広告業界の方への熱いメッセージが詰まった一冊である。
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